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荻原歯科ブログ

インプラントの転院は何が難しいのか、引き継ぎに必要な情報

インプラントの転院は、被せ物やブリッジの引き継ぎとは事情が違います。顎の骨の中に埋まっている人工歯根は取り出して確認できませんし、メーカーごとに部品の規格がまったく異なるためです。何がどこに埋まっているかが分からないまま受け入れると、次の医院も対応できません。だからこそ、転院を断られること自体は珍しくないとご理解いただく必要があります。

この記事では、転院が難しくなる理由、治療途中と治療後で何が変わるのか、前の医院から必ず受け取っておきたい情報、そして医院が閉院した場合の対処までを整理します。

 

この記事の監修者

荻原歯科 院長 荻原康平

院長荻原 康平おぎはら こうへい

荻原歯科(東京都足立区伊興)/インプラント・オールオン4

略歴

  • 私立暁星高等学校 卒業
  • 日本大学歯学部 卒業
  • 日本大学歯学部付属歯科病院口腔外科 勤務(専修医)
  • 公立昭和病院口腔外科 非常勤
  • 久野歯科医院 非常勤(埼玉県草加市)

資格・所属学会

  • PLATON Implant JAPAN 指導医
  • PLATON Implant System Certified Expert
  • PLATON Implantsystem basic course 修了・certificate 取得
  • PLATON Implantsystem advance course 修了・certificate 取得
  • 日本口腔インプラント学会認定講習会 100時間コース修了
  • インビザラインドクター
  • 日本口腔外科学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • NPO法人 埼玉インプラント研究会

インプラントの転院が難しくなる3つの理由

転院が難しくなるのは、埋まっているメーカーが分からない、扱っている部品の規格が違う、治療の記録が引き継げないという3つの理由からです。どれも受け入れる側の技術力の問題ではありません。

インプラントは、人工歯根と、その上に接続する部品と、被せ物が組み合わさってできています。この接続部分の形状や寸法はメーカーごとに異なり、互換性がありません。つまり、埋まっている人工歯根がどのメーカーのどの規格かが分からなければ、上の部品を外すことも付け直すこともできないわけです。

さらに、そのメーカーを扱っていない医院では部品を取り寄せられません。取り扱いのあるメーカーが限られている医院ほど、受け入れられる範囲も狭くなります。断られたとしても、その医院に問題があるわけではないとお考えください。

治療途中の転院と治療後の転院は別問題

治療途中の転院は、治療後の転院よりも難しくなります。人工歯根を埋めたあとで骨と結合するのを待っている段階など、工程の途中で担当が替わることになるからです。

治療途中の場合、埋入した位置と角度、選んだ部品、待機期間の見込みまでを引き継がなければ、その先の工程に進めません。前の医院で支払った費用の扱いも問題になります。多くの場合、すでに行われた処置の分は返金されませんので、転院先で改めて費用が発生する前提で考えてください。

一方で治療後の転院は、メンテナンスの引き継ぎが中心になります。それでも、どのメーカーの人工歯根が入っているかは必要です。不具合が起きたときに部品を手配できなければ、結局は対応できないからです。

前の医院から必ず受け取っておきたい情報

転院を決めたら、前の医院から情報を受け取ることが最優先になります。口頭で聞くだけでなく、書面や画像データとして手元に残してください。

受け取っておきたいのは5点です。1つ目は使用したインプラントのメーカー名と規格、2つ目は埋入した位置と本数、3つ目は埋入した時期です。4つ目は上部構造の種類と接続方式、5つ目がレントゲンとCTの画像データになります。とくにメーカー名と規格は、これがないと転院先で何もできないと言ってよいほど重要です。

情報の受け渡しには、健康保険の診療報酬に設けられている仕組みも使えます。診療報酬点数表のB010診療情報提供料(Ⅱ)は、別の医師の助言を得るために必要な診療情報を文書で提供した場合に算定するもので、患者が治療計画や検査結果を受け取ることは制度として想定されています。申し出ること自体をためらう必要はありません。

保証と費用はどうなるのか

医院が独自に設ける保証は、その医院で治療を受けた方が対象になりますので、転院すると原則として使えなくなります。ここは事前に確認しておくべき点です。

費用についても、すでに行われた処置の分が返ってくることは多くありません。治療途中で転院する場合、前の医院に支払った金額と、転院先で新たにかかる金額の両方を見込んでおく必要があります。金額の話は気まずく感じるかもしれませんが、転院を決める前に確認しておくほうが、あとの負担が読めます。

なお、埋入した人工歯根そのものは骨と結合していますので、それを取り出してやり直すことは通常しません。多くの場合、上に載せる部分から先を転院先で作り直す形になります。

転院にいくらかかるのか分からないまま決める必要はありません。当院では30分の無料カウンセリングで、現状を確認したうえで何ができるかをご説明しています。

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医院が閉院した場合の対処

治療を受けた医院が閉院してしまった場合でも、打つ手はあります。あきらめる前に、順に確認してください。

まず、閉院した医院がどこかに引き継がれていないかを調べます。院長の引退などで別の歯科医師が診療を続けている場合、記録がそのまま残っていることがあります。次に確認したいのが、保険診療の記録です。同じ医院で保険の治療も受けていれば、加入している健康保険組合に照会することで受診時期をたどれる場合があります。手元に残っている領収書や治療説明の資料も、メーカーを特定する手がかりになります。

情報がまったく手に入らない場合の最後の手段が、レントゲンやCTの画像から人工歯根の形状を見てメーカーを推定する方法です。特徴的な形状のものは判別できることがありますが、確実ではありません。この場合、上の部品を外さずに対応できる範囲での処置に限られるとお考えください。

転院先を選ぶときの判断軸

転院先を選ぶときは、実績の数よりも、扱っているメーカーの範囲と、自分の情報にどこまで対応できるかを確認してください。ここが合わなければ、どれだけ評判がよくても引き受けられません。

問い合わせの際に伝えるべきなのは、埋入したメーカー名と規格、埋入時期、現在の症状の3点です。この情報があれば、受け入れられるかどうかを電話やメールの段階で判断できます。逆に情報がないまま来院しても、まず検査からになり、それでも対応できないと分かる可能性があります。

もうひとつ見ておきたいのが、長く通える距離にあるかどうかです。転院を繰り返すほど記録は途切れていきますので、次こそは通い続けられる場所を選んでいただくのが賢明です。

トラブルが起きている場合は早めに動く

痛みやぐらつきが続いている状態での転院は、時間との勝負になります。放置している期間が長いほど、周囲の骨が失われて対応の選択肢が狭まるからです。

独立行政法人国民生活センターが2019年に公表した調査では、身体症状が継続した期間の記載があった相談211件のうち、48.3%にあたる102件で症状が1年以上続いていました。3年を超えたという相談も20.9%です。同じ調査は、消費者へのアドバイスとして他の医療機関への相談も検討するよう明記しています。

我慢して様子を見ている間に、インプラント周囲炎が進んで骨が溶けてしまえば、再度埋めること自体が難しくなります。前の医院に言いにくいという理由で先送りにするのが、いちばん避けたい選択です。

当院の転院受け入れについて

荻原歯科では他院で治療を受けた方のご相談を承っていますが、対応できるかどうかは埋まっているメーカーと規格によります。

当院が採用しているのは国産のプラトンインプラントで、院長はプラトンジャパン公認のインプラント指導医として認定を受けています。同じメーカーであれば部品の手配も含めて対応しやすく、異なるメーカーの場合は、まず現状を確認したうえで何ができるかをご説明する形です。上の部品を外さずに対応できる処置と、部品の手配が必要な処置では、可能な範囲が変わってくるからです。

当院の院長は、2015年から2025年までにインプラントの埋入を5,000本以上手がけてきました。その経験から申し上げると、転院のご相談でいちばん多いのは、メーカーが分からないという状態です。前の医院に問い合わせられるうちに、情報だけでも取り寄せておいてください。カウンセリングは30分無料で、初回の歯科用CT・レントゲン検査料もいただいていませんので、現状の確認だけでもお越しいただけます。

よくある質問(FAQ)

Qインプラントの治療途中でも転院できますか。

A

できますが、治療後の転院より難しくなります。埋入した位置と角度、選んだ部品、待機期間の見込みまで引き継ぐ必要があり、前の医院に支払った費用も多くの場合は返ってきません。

Q転院を断られることはありますか。

A

あります。扱っているメーカーが違う場合や、埋まっている人工歯根の情報が分からない場合は、受け入れられないことがあります。医院の技術力の問題ではありません。

Q前の医院から何をもらえばよいですか。

A

メーカー名と規格、埋入した位置と本数、埋入時期、上部構造の種類と接続方式、レントゲンとCTの画像データの5点です。とくにメーカー名と規格は欠かせません。

Q転院したら保証はどうなりますか。

A

医院が独自に設ける保証は、その医院で治療を受けた方が対象ですので、原則として使えなくなります。転院を決める前に条件を確認してください。

Q治療を受けた医院が閉院してしまいました。

A

引き継ぎ先がないか、領収書や説明資料が残っていないかを確認してください。情報が得られない場合は、画像から人工歯根の形状を見て推定することになりますが、確実ではありません。

Qメーカーが分からなくても相談できますか。

A

相談は可能です。ただし対応できる範囲は限られますので、まず現状を確認したうえで何ができるかをご説明します。前の医院に問い合わせられるうちに情報を取り寄せておくことをおすすめします。

インプラントの転院相談は足立区の荻原歯科へ

転院できるかどうかは、埋まっているものの情報がそろって初めて判断できるものです。当院は東京都足立区伊興にあり、竹ノ塚エリアからも通いやすい場所で、30分の無料カウンセリングをお取りしています。前の医院から受け取った資料をお持ちいただければ、その内容に沿ってご説明できます。

初回の歯科用CT・レントゲン検査料もいただいていません。資料が手元になくても、まず現状を確認するところからお話しできますので、お気軽にご連絡ください。

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参考文献

  1. 独立行政法人国民生活センター「あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか-なくならない歯科インプラントにかかわる相談-」報道発表資料, 2019年3月14日公表. https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190314_1.html
  2. 厚生労働省「診療報酬の算定方法」別表第一 医科診療報酬点数表 B010 診療情報提供料(Ⅱ).(解説:兵庫県保険医協会「診療情報提供料(保険請求Q&A)」) https://www.hhk.jp/member/hoken-seikyu-qa/ika/100827-151136.php
診療時間 月 火 水 木 金 土 日祝
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木曜午後 / 土曜午後 / 日曜 / 祝日

〒121-0823 東京都足立区伊興4丁目2-2

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医院に2台分の駐車スペースをご用意しております。
近隣のパーキングをご利用いただいた場合は領収書のご提示で、駐車料金を負担いたします。