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荻原歯科ブログ

インプラントの相場が1本30万円台に集まる理由と総額の見方

インプラントの相場は1本あたり30万円から50万円で、当院は埋入手術と被せ物を含めて33万円(税込)からご案内しています。ただし、この金額だけを見て総額を判断するのは危険です。骨の量が足りなければ骨を足す処置が加わり、本数が増えれば当然その分だけ膨らみます。実際、消費生活センターに寄せられた相談を見ると、契約金額が50万円を超えているケースが7割を占めていました。

この記事では、相場に幅が出る理由、1本の金額に含まれるものと含まれないもの、そして見積書のどこを確認すればよいのかを、当院の実際の料金を開示しながら整理します。

 

この記事の監修者

荻原歯科 院長 荻原康平

院長荻原 康平おぎはら こうへい

荻原歯科(東京都足立区伊興)/インプラント・オールオン4

略歴

  • 私立暁星高等学校 卒業
  • 日本大学歯学部 卒業
  • 日本大学歯学部付属歯科病院口腔外科 勤務(専修医)
  • 公立昭和病院口腔外科 非常勤
  • 久野歯科医院 非常勤(埼玉県草加市)

資格・所属学会

  • PLATON Implant JAPAN 指導医
  • PLATON Implant System Certified Expert
  • PLATON Implantsystem basic course 修了・certificate 取得
  • PLATON Implantsystem advance course 修了・certificate 取得
  • 日本口腔インプラント学会認定講習会 100時間コース修了
  • インビザラインドクター
  • 日本口腔外科学会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • NPO法人 埼玉インプラント研究会

インプラントの相場は1本30万円台が中心

インプラント1本あたりの相場は30万円から50万円で、当院はその下限に近い33万円(税込)からです。内訳は、人工歯根を顎の骨に埋める手術が22万円、その上に装着する被せ物が11万円になります。上部構造の材質を上げると、1本あたり60万円(税込)まで変わります。

なぜこの金額になるのかというと、インプラントが原則として健康保険の使えない自由診療だからです。入れ歯やブリッジであれば1割から3割の自己負担で済むところ、インプラントは全額が自己負担になります。腫瘍や外傷で顎の骨を広い範囲で失った場合など、日本口腔インプラント学会が挙げているごく限られた条件では保険が使えますが、むし歯や歯周病で歯を失ったケースは対象外だとお考えください。

金額の内訳を見るときに注意していただきたいのは、1本の料金にどこまで含まれているかという点です。当院の33万円は埋入手術と上部構造の両方を含みますが、医院によっては手術費のみを表示し、被せ物を別料金にしていることもあります。

相場に幅が出る4つの理由

同じインプラントでも金額に20万円前後の開きが出るのは、材料、術式、設備、そして立地という4つの要素が違うからです。どれか1つが突出して高いというより、積み重なって差になります。

材料は、人工歯根のメーカーと被せ物の素材で変わります。世界的に流通しているメーカーの製品は、長期のデータが蓄積されていて部品の供給も続く一方、価格は高めです。当院は国産のプラトンインプラントを採用し、院長がプラトンジャパン公認のインプラント指導医として認定を受けたうえで将来の部品供給まで確保しています。

術式の違いも金額に反映されます。骨の量が十分にあれば標準的な手術で済むものの、足りない場合は骨を足す処置を避けられません。設備については、歯科用CTや手術室、滅菌設備への投資が価格に乗ってきます。静脈内鎮静法を併用できる体制を整えているかどうかも、費用の構成要素です。当院の場合は別途165,000円(税込)でご利用いただけます。

1本の金額だけでは総額は決まらない

総額を左右するのは、本数と、骨に対する追加処置の有無です。1本30万円台という相場だけを見ていると、見積書を受け取った段階で想定と食い違うことになりかねません。

骨の高さが足りない場合、上顎の奥ではソケットリフトやサイナスリフトという処置で骨を作ります。骨の幅が足りなければGBRと呼ばれる骨造成を行います。当院ではソケットリフトが5万5,000円、サイナスリフトが片顎15万円、GBRが5万5,000円から22万円(いずれも税込)です。1本のインプラントに骨造成が加われば、その1本だけで40万円台に届くこともあります。

歯をほとんど失っている場合は、本数を積み上げるより別の設計のほうが現実的です。当院では4本のインプラントで片顎を支えるオールオン4を132万円から330万円(税込)でご案内しています。

実際に契約されている金額の分布

相場の話で見落とされがちなのが、実際に支払われている総額です。独立行政法人国民生活センターが2019年3月に公表した調査では、契約購入金額の回答があった相談240件のうち、70.4%にあたる169件が50万円以上の契約でした。100万円以上の契約も46.3%、111件を占めています。

ただしこの数字は、体に危害が生じたという相談に限った集計です。トラブルになった事例が母集団ですので、インプラント治療全体の平均額と受け取るのは正確ではありません。それでも、1本30万円台という相場感と、実際の契約総額のあいだに開きがあることは読み取れます。

複数本を同時に入れる、骨造成を伴う、あるいは片顎全体を治すといったケースでは、総額が3桁万円に達するのが普通だと考えて準備しておくほうが、あとで慌てずに済みます。

見積書で確認したい4つの項目

見積書を受け取ったら、金額の大小より先に、何がその金額に含まれているのかを確認してください。同じ「1本35万円」でも、含まれる範囲が違えば比較になりません。

確認していただきたいのは4点です。1つ目は総額に含まれる範囲で、検査料、手術費、被せ物、そして治療後のメンテナンス費用のどこまでが入っているのかを見ます。2つ目は追加処置が必要になる条件と、その場合の金額です。3つ目は保証の内容と条件で、期間だけでなく、保証を受けるために何が必要なのかを確認します。4つ目は支払い方法と時期になります。

当院の場合、初回の歯科用CT・レントゲン検査料と、治療後のメンテナンス費用はいただいていません(メンテナンス費の無料には適用条件があります)。一方で、静脈内鎮静法をご希望の場合は別途165,000円(税込)が加算されます。当院が別料金になる項目まで先にお伝えしているのは、比較の土俵を揃えていただくためです。保証は生涯保証としていますが、半年に一度のメンテナンスにお越しいただいている方に限らせていただいています。条件を先にお伝えするのは、保証があるという言葉だけが独り歩きしないようにするためです。

金額が確定する前の段階でも、疑問点だけを聞きにいらしていただけます。

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安い医院と高い医院の違いをどう見るか

価格の高低そのものより、その金額でどこまでの検査と体制が用意されているかを見るほうが確実です。安いことにも高いことにも、それぞれ理由があります。

金額を抑えている場合、材料を国内流通の標準的なものに絞る、設備投資を抑える、あるいは術前の検査を簡略にするといった選択のいずれかが働いています。前の2つは合理的な判断ですが、3つ目は避けたい部分です。骨の厚みと神経の走行を三次元で把握しないまま手術に進むことのリスクは、金額の差では埋め合わせられません。

逆に高い場合も、鎮静や全身管理の体制、技工士の立ち会い、保証の手厚さといった理由があるはずです。その理由を説明できるかどうかが、判断の分かれ目になります。金額の根拠を尋ねたときに、内訳と理由が返ってくる医院を選んでください。

費用の負担を軽くする方法

自由診療であっても、負担を軽くする手段は3つあります。医療費控除、分割払い、そして限られた条件での保険適用です。

医療費控除は最も確実な方法です。国税庁は、歯科医師による診療または治療の対価のうち、一般的に支出される水準を著しく超えない部分は医療費控除の対象になるとしています。総額が100万円を超えるような治療では、還付される金額も相応になりますので、領収書は必ず保管しておいてください。

分割払いについては、デンタルローンやクレジットカードで月々の負担を分散できます。保険適用は前述のとおり例外的ですが、該当する可能性がある場合は診断の段階で確認します。1本あたりの費用や治療の流れをもう少し詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

当院が料金を先に開示している理由

当院は、埋入手術22万円、上部構造11万円という金額と、追加処置の料金を先にお伝えしたうえで治療計画を立てます。総額が見えないまま進めることが、後悔のいちばん大きな原因になるからです。

初回の歯科用CT・レントゲン検査料をいただいていないのも、同じ考え方によります。骨の量が足りるかどうかは撮影しなければ分かりませんが、そこに費用がかかると、判断材料を得る前にためらいが生まれてしまいます。検査結果をお見せしたうえで、追加処置の要否とその金額まで含めた総額をご提示するのが当院のやり方です。

当院の院長は、2015年から2025年までにインプラントの埋入を5,000本以上手がけてきました。その経験から言えるのは、金額の話を後回しにすると、患者さんは治療そのものに集中できないということです。手術には歯科技工士が同席します。ご希望に応じて静脈内鎮静法を併用することもできます(別途165,000円・税込)。何にいくらかかっているのかを説明できる体制であることが、価格を開示する前提だと考えています。

よくある質問(FAQ)

Qインプラントの相場は1本いくらですか。

A

30万円から50万円が目安です。当院は埋入手術と上部構造を含めて33万円(税込)からご案内しており、上部構造の材質により60万円まで変わります。骨造成などの追加処置が必要な場合も別途かかります。

Qなぜインプラントは高いのですか。

A

原則として健康保険が使えない自由診療だからです。加えて、材料、術式、CTや滅菌設備への投資、麻酔管理の体制といった要素が積み重なって金額を形づくっています。

Q保険は使えませんか。

A

腫瘍や外傷で顎の骨を広い範囲で失った場合など、限られた条件でのみ保険が適用されます。むし歯や歯周病で歯を失ったケースは対象外です。

Q総額はどれくらいを見ておけばよいですか。

A

本数と骨の状態によります。消費生活センターに寄せられた相談では、契約金額の7割が50万円以上でした。複数本や骨造成を伴う場合は3桁万円を想定しておくと安心です。

Q見積書のどこを見ればよいですか。

A

総額に含まれる範囲、追加処置が必要になる条件と金額、保証の内容と条件、支払い方法の4点です。金額の大小より先に、含まれる範囲を揃えて比べてください。

Q医療費控除でどれくらい戻りますか。

A

所得や支払総額によって変わりますが、自由診療のインプラントも対象になります。確定申告で所得税と住民税が軽減されますので、領収書を保管してください。

インプラントの費用相談は足立区の荻原歯科へ

相場の話は、ご自身の口の中を見てからでなければ総額に落とし込めません。当院は東京都足立区伊興にあり、竹ノ塚エリアからも通いやすい場所で、30分の無料カウンセリングをお取りしています。初回の歯科用CT・レントゲン検査料もいただいていません。骨の量が足りるかどうかと、追加処置が必要かどうかまで含めて、その場でご説明できます。

他院で提示された見積書を持参してのご相談も承ります。まずはお気軽にご連絡ください。

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参考文献

  1. 独立行政法人国民生活センター「あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか なくならない歯科インプラントにかかわる相談」報道発表資料, 2019年3月14日公表. https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190314_1.html
  2. 公益社団法人日本口腔インプラント学会「よくある質問」. https://www.shika-implant.org/min-implant/faq/
  3. 国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」. https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm
診療時間 月 火 水 木 金 土 日祝
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